もともと南禅寺が資金難から手放した何有荘、
ここで一個人の所有物となってしまったところから、何有荘の悲劇が始まったと言わなければいけないでしょう。
今思えば拝観料の1000円という高さも、本来ならば文化財の維持管理費用として必要なのだろうと思いつつ払っていましたが、
この何有荘の場合はもしかしたら素晴らしい庭園の維持管理費用に回らずに、金策におぼれた
一会社社長の懐に入って行ったのだろうかと思うとなんだか割り切れない気がします。
この現在の状況を、苦心して庭園を造り、維持管理してきた昔の人々はどういった思いで眺めているでしょうか。