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北山文化と東山文化

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北山文化は足利義満の頃、金閣寺のある北山を中心に栄えた文化のことで、
この時代は武士の力が強まって貴族的な華麗さ、美しさを競った文化として発展し 、
代表的なものに寝殿造りが上げられ、金閣寺の一層目にもこの寝殿造りが採用されています。
対して足利義政の時代の東山文化は東山慈照寺銀閣を中心に発展し、北山文化に比べると地味ではあるものの、
寝殿造りに対して書院造りの様式が流行し、銀閣寺の一層目はこの様式になっています。
この東山文化では 現代の京都に通じる、枯山水庭園に代表される侘び・寂びの文化が初めて花開いた時代とも言え、
非常に重要な時代だったと言えそうです。
この文化の違いが派手な金閣寺・地味な銀閣寺・それぞれの建物に現れているともいえそうで、
非常に面白いところだと思います。
どちらにも当時武家の保護の元に影響力を増した禅宗が関係し、
禅僧によって当時の宋や元からもたらされた中国文化の影響もかなり受けているようです。
ちなみに禅宗でいうところの五山十刹の五山の中に、
金閣寺・銀閣寺を管理している禅宗の一派、臨済宗の相国寺が入っています。

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