美山かやぶきの里は京都府南丹市美山町北(旧京都府北桑田郡美山町大字北)というところにあり、
昔ながらの懐かしい故郷の雰囲気を残したかやぶき屋根の民家集落の見られるところとして貴重な集落です。
かやぶきの里北村とも呼ばれるこの地区には現在でも38戸のかやぶき民家が現存し、
集落単位でのかやぶき民家の現存数では合掌集落としても世界的に有名な岐阜県白川郷荻町集落の110戸、
江戸時代の宿場町で会津若松と日光今市を結ぶ会津西街道沿いに集落を形成する
福島県下郷村大内宿(現下郷町)の50戸に次いで全国3番目の規模を誇っています。
建築されたのは江戸時代、今から200年以上も前の建築物も残されているそうです。
またこの美山かやぶきの里北村はそういった歴史的景観の保存と言う点でも非常に評価が高いことから
平成5年12月8日には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
美山かやぶきの里と言えば定番風景として上げられるのが
昔からの丸く赤い郵便ポストと雪をかぶったかやぶき屋根の民家の雪景色ですが、
どことなく日本の原風景を見るような気持ちをここに来た人々は感じることだろうと思います。
そんな民家集落の中を冬場の雪が積もっている時期に行くにはスタッドレスタイヤかチェーンが必要です。
日本海側に位置する京都北部の山間にある民家集落は冬場の積雪はかなりのものになり、
歩くには最低でも出来ればスノーブーツや長靴あたりは欲しいものです。
山すそから由良川にかけて広がる集落内の道路は思った以上に傾斜があり、
昼間でも日陰は凍りついて凍結しており、普通のシューズなどで入ると坂道を登れないこともあります。
美山かやぶきの里へのアクセスは京都市内から高雄方面を目指して周山街道と呼ばれる国道162号線を北上し、
安掛の信号を県道38号線由良川沿いのルートをとってしばらく走ると見えてきます。
雪景色の美しい美山かやぶきの里
美山かやぶきの里は茅葺き屋根の民家集落が残る美しい風景が特徴です。