兵庫県丹波市青垣町にある高源寺は天目カエデの紅葉で有名なお寺です。
高源寺の紅葉は三丹隋一とも言われ、紅葉の時期は素晴らしい風景を作り出します。
天目カエデの紅葉の見頃は11月中旬〜下旬頃にかけてです。通常のもみじの紅葉よりも幾分時期は早いかも。
高源寺の正式名称は西天目瑞巌山高源寺といい、これは東の山梨県にある天目山栖雲寺に対したものです。
高源寺の歴史は鎌倉時代末期の1325年に中国の杭州天目山で修行した僧・遠谿が後醍醐天皇の勅願を受けて
臨済宗中峰派の寺院として丹波・青垣の地に開いたのが始まりです。
丹波屈指の禅寺として末寺3000を数えたといわれる高源寺も戦国時代、1578年の明智光秀の丹波攻めの際に
全焼してしまいますが、その後江戸時代に入って1720年頃に天巌禅師が再建に着手し、
それを引き継ぐ形で弘巌禅師が柏原藩の資金援助もあって再建し、1799年ごろに現在の形になったといわれています。
また高源寺の天目カエデの名称は、中国の杭州天目山から持ち帰ったカエデということから
そう呼ばれています。現在ではその本数は2000本にもなり、秋の紅葉シーズンは大勢の観光客でにぎわいます。
また天目山の呼び名は修行をした杭州天目山にちなんだもので、
遠谿が修行した天目山にここ丹波青垣の地が非常に良く似ているという理由からだそうです。
ちなみに同じく臨済宗に属する山梨県の天目山栖雲寺の開祖である業海本浄禅師が杭州天目山で修行したのが1318年頃から、
高源寺の遠谿禅師が帰国したのが1325年ですから、天目山でともに修行をした仲間かもしれません。
面白いことにどちらも場所は違えど、かつての修行の地である天目山に似ているという理由で
そこにお寺を開いたことは共通しています。
また高源寺は関西花の寺第4番でもあります。
秋の見事な紅葉のほか、春はツツジ、夏はあじさい、冬は椿と年中いろいろな花が咲いているそうです。
入場料は300円、アクセスは国道427号線で丹波市青垣町へ向かい、青垣町街中心部からやや西よりに走った国道沿いにあります。
無料駐車場に車を停めてしばらく坂道を上ってゆくと高源寺の惣門が現れます。
高源寺の紅葉
高源寺の紅葉は三丹髄一とも言われる素晴らしい紅葉です。