冬の朝、黄金色に輝く金閣寺の舎利殿です。
雪景色を狙って行った金閣寺でしたが、開門と同時に入ったものの残念ながら屋根の雪はすでに解けていました
金閣寺は京都五山第二位と言う地位にある相国寺の塔頭のひとつで、
京都市北区北山の標高97mの地点と、やや京都市内よりは高台に位置し、
2層目と3層目に金箔が張ってある三層構造の建築物としても非常に有名な建物です。
1397年に室町幕府3代将軍足利義満が建立したものです。
元公家であった藤原公経(西園寺公経)が1224年に建立した西園寺・北山山荘を
足利義満が改装・新築したものが現在の金閣寺です。
足利義満は当時ここで征夷大将軍としての実務を行ったとされています。
当時は金閣寺自体もっと規模の大きいもので、現在の金閣寺は後に足利義持によって舎利殿以外を解体された形として残っています。
正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)と言い、これは足利義満の死後の法名「鹿苑院天山道義」からそう呼ばれています。
法名から鹿苑寺と名付けたのは第4代将軍足利義持によってです。
金閣と呼ばれているのは舎利殿のことで、三層構造を持ち、一層目は法水院と呼ばれる寝殿造りの建築様式が、
二層目は潮音洞と呼ばれている武家造りの建築様式、そして三層目の究竟頂は禅宗様式の建築物となっています。
これら公家文化と武家の質実剛健、そしてそこに禅宗の文化が交じり合っている金閣に象徴されるように
足利義満の時代の文化である北山文化はこれら各文化の融合によって成り立っています。
金閣寺は室町時代の建立以来600年以上の歴史を持っていますが、その間には何度か建物が焼失しています。
1467年8月の京都を二分した応仁の乱ではここ金閣寺に西軍の山名宗全が陣を敷き、
激戦を繰り広げたことでほとんどの建物が焼失しました。
また1850年には放火によって金閣寺舎利殿が炎上し、1955年(昭和30年)に再建されています。
現在の金閣寺の建物は1987年(昭和62年)に金箔の張替えを行っています。
張替えから20年ほど経つ金閣寺ですがまだまだ金箔はきれいで、
特に冬場の雪景色や青空と金閣寺の金箔の反射は見事でした。
金閣寺は朝9時に開門しますが、その直後くらいだとお天気が良ければ金箔に朝日が差し込んで
見事な黄金色に輝く金閣寺を見ることができます。
冬の金閣寺の壁紙写真
鮮烈な朝日に輝く冬の黄金の金閣寺です。