神護寺は京都市北西の高雄山の中腹に展開する真言宗の寺院です。
開山は奈良時代後期の824年で、開基は和気清麻呂とされているそうです。
現在の岡山県和気町出身といわれる和気清麻呂ですが、
和気藤公園にも所縁があります。
もともとは和気氏の所有する私寺が始まりで、824年にはすでに和気清麻呂はこの世にいないわけですが、
その前身となった神願寺と高雄山寺が和気氏が開基となっているようです。
また真言宗でも別山扱いされる神護寺は、
弘法大師空海が高野山を開山する前に14年間ほど唐伝来の密教を説くため滞在していたことでも知られています。
また伝教大師最澄も一時神護寺において法華経を説くために訪れたという歴史を持っているお寺です。
本尊は薬師如来像で、金堂内に安置されています。
神護寺は山岳寺院とされているだけに行く道中はかなり階段を登らなければなりません。
嵐山から高雄方面を目指し、指月橋から清滝川に沿って歩いてゆき、橋を渡るとやがて急な石段が現れます。
ここから境内入り口にある1623年再建の楼門まではかなりの急坂になります。
楼門(仁王門・山門)前で拝観料400円を払って奥へ入ると正面に1623年再建の五大堂、
その左手にかつての金堂であった1623年再建の毘沙門堂、
またその奥には唯一戦火を免れた大師堂(重要文化財)があります。
そこから階段を右手に見て下ってゆくとかわらけ投げ祈願で有名な錦雲渓、
階段を上がってゆくと金堂に出ます。
金堂の建築年代は比較的新しく、昭和に入ってから。1934年建築だそうです。
神護寺は紅葉の名所でもあり、近くにある
西明寺・高山寺とともに高雄三山と呼ばれ、
高雄の紅葉スポットです。
なお神護寺には駐車場はありません。近くの駐車場は高山寺に停めてから歩くのが一般的です。
早朝行った私は指月橋近くに停めましたが、車3台ほどのスペースしかなく、後で分かったのですが
茶店の駐車場だったそうです。このため800円払う羽目になりました。
神護寺の紅葉は京都市内よりはやや早く、例年だと11月中旬以降〜末頃に見頃となります。
高雄の神護寺は山岳寺院でもあり、境内に至るまではかなりの急坂を歩きます。
しかし高雄三山のひとつで紅葉名所でもあります。
神護寺の紅葉
京都高尾三山のひとつ、高尾の神護寺の紅葉時期の壁紙写真です。