毘沙門堂は京都市山科区の安朱稲荷山町、山科疎水の北側の住宅街の外れにあり、
桜と紅葉が見事なところです。
毘沙門堂はもともとは天台宗の五門跡寺院のひとつで、
創建は奈良時代の703年、文武天皇の勅願で行基が上京区出雲路の加茂川沿いに創建されたお寺だったそうですが、
戦国時代に織田信長の焼き討ちにあい、全焼してしまったものを
1665年に現在の山科の地に徳川幕府の政治顧問であった天海僧正とその弟子の公海が再興したといわれています。
またこののち後西天皇の皇子である公弁法親王が毘沙門堂に入ったことから門跡寺院となりました。
毘沙門堂の本尊には天台宗の開祖とされる最澄(伝教大師)作の毘沙門天が祀られているところから
毘沙門堂と名がついたようです。
毘沙門天は別名多聞天ともいい、全ての物事を聞き漏らさないという神様です。
暗黒界の支配者でもあるといわれる神様で、鬼門の守り神とされることも多いそうです。
毘沙門堂は早朝に訪れましたが、紅葉の時期でも人影はまばらで、地元の人が散歩がてら
数人歩いているだけでした。
山科駅前から右折して細い商店街を進むと、今度は看板が上がっているので左折、
JRの踏切を渡ってそのまま細い道を住宅街を北に進んでゆくと、
毘沙門堂の入り口の仁王門前の石段手前に出ます。
そのすぐ左手に車が20台程度止まれる無料駐車場があり、そこから歩いて境内へと向かいます。
仁王門に上がる急な階段を登りきり、本堂前へ出ます。
紅葉が美しいのはここから弁天堂の庭園付近にかけて、もみじが美しく色づいています。
またすぐ西側にある薬医門付近の紅葉も見事で見ごたえがあります。
毘沙門堂の紅葉の見頃は年にもよりますが11月中旬〜末頃となるようです。
京都市山科区にある毘沙門堂の壁紙写真
毘沙門堂の紅葉の様子です。